この夏、ペルー旅行に行ってきました。

このマチュピチュ遺跡を見ることが一番の目的でしたが・・・

旅行中についつい考えてしまったのは

 

私はペルーで編物の仕事が出来るかな?

 

日本でも外国でもニットデザイナーとして大活躍の、風工房さん。私も風工房さんの編み物本を持っています。

この中の『今日も編み地、明日も編み地ー風工房の編み物スタイル』(グラフィック社)で、風工房(服田洋子)さんは、ご自身のペルー生活について書いていらっしゃいます。

ペルーに滞在したのは、1984(昭和59)年1月から6月はじめまでの約4か月半。ペルーのニット製品を輸入販売する中山商店という会社から、技術指導者として派遣されるという仕事のためでした。

(『今日も編み地、明日も編み地』地球の裏側へ より引用)

1984年・・・まだ携帯電話もインターネットもない時代。

仕事自体は、別にブラックでもなくちゃんとした会社から依頼されて、やりがいもある仕事。でも、それこそ地球の裏側で1人で生活をして、仕事をしていくことは、なかなかハードなことだっただろうと思います。

 

私だったら、ちゃんと出来ただろうか?

 

この仕事は、風工房さんが行った後も数年続いていて、実は私もその会社に説明を聞きに行ったことがあります。色々考えて、当時の私は「私には無理」と思って応募しませんでした。編み物の仕事自体は、好きなんですけれどね・・・地球の裏側(ペルー)で生活して仕事をすることが、とても難しく感じられて、一歩踏み出せなかった。

今、旅行者としてペルーに行ってみても、観光で行く分にはとても楽しめる土地(人種的に近い人も多い&食事もなじめる)だけれど、言葉も通じない(公用語はスペイン語)、生活習慣も風土も違うこの国で、数か月滞在して編物の仕事が出来るかと問われると、今も変わらず自信が無い。

 

仕事以外の時間には、ネットにず~っとかじりついていそう、

いやいや仕事中もスマホが手放せず、隙あらばスマホを見ていそう

 

もちろんこうした外国に駐在して技術指導する仕事には、向き不向きがあります。このタイプの仕事が出来るないからと言って、それだけで「仕事に対する考えが甘い!」という訳ではありません。私の幼馴染(男性)も、大学卒業後30年以上も技術系の仕事に従事してサラリーマンとしてちゃんと働いてきましたが、中国の工場に技術指導する仕事に就いたら「自分には無理!」とすぐに逃げ帰ってきました。

その後の風工房さんや、風工房さんの前任者だった方のその後の息の長~い活躍を見ると、ある種仕事に対する「覚悟」のようなものも感じます。その「覚悟」は仕事を長く続けていく上で、大事な要素の一つだったと思います。

 

編み物が好きで、好きな編み物を何かの形で仕事に出来たら・・・

そう考える人もきっと多いことでしょう。

 

地球の裏側(ペルー)でも編み物の仕事が出来るかな?と考えると、自分のタイプ、自分の仕事と生活に対する考えが、ちょっと分かってきそう。

 

あなたは、ペルーで風工房さんのように仕事が出来ますか?

 

風工房さんの『今日も編み地、明日も編み地』は、

自分の編物に対する姿勢も考えさせられる本でした。

 

 

 

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